smc PENTAX FA☆645 300mm F4 ED [IF] について
この記事は Kaigen Discord Advent Calendar 2018 - Adventar 15日目の記事です。
おはようございます!
自分が毎日一緒に寝ているレンズの話をしたいと思います。
*smc PENTAX-FA★645 300mmF4ED[IF]: レンズ | RICOH IMAGING
でかい!重い!高い!に目をつむれば素晴らしいレンズで、これまでで1番使用頻度が高いレンズです。べりーやみ~。
中望遠~くらいの焦点距離で風景を撮るのが好きで、まさに自分が欲しかったやつです。レンズからカメラが生えるやつです。
645で使える300mmレンズは645の中でも選択肢が多く、色々選べるので個人的に自分がこのレンズに至った過程をメモしときます。
まずは選択肢ですが、おそらく純正で実用的になるのがこのあたりのラインナップになると思います。
レンズ構成 | フィルター径 | AF | 重量 | 三脚座 | |
---|---|---|---|---|---|
FA645☆300mmF4ED[IF] | 8群8枚 | 77mm | ○ | 1490g | ○ |
FA645 150-300mm[IF] | 13群15枚 | 67mm | ○ | 920g | ✕ |
FA645 300mmF5.6ED[IF] | 7群7枚 | 67mm | ○ | 775g | ✕ |
A645☆A300mmF4ED[IF] | 8群8枚 | 77mm | ✕ | 1360 | ✕ |
67 300mmF4 | 5群5枚 | 82mm | ✕ | 1425g | ✕ |
M☆67 300mmF4ED[IF] | 9群9枚 | 82mm | ✕ | 1650g | ○ |
まず唯一のズームである150-300mmについてです。この中でもかなり軽く、最短焦点距離も短く、45-85と80-160ときてズームで繋げられるためとにかく利便性が高く最初の候補としていました。しかしF5.6の通しであり、4からの1段が欲しいことと、作例を漁ったところ線が太い(?)のとボケが自分の好みでなく見送りました。
同じく300mmF5.6も、サンヨン各位の約半分の重量は非常に魅力ですが1段の差を重視しました。
ここから4本のサンヨンの選択です。
が、FA645☆300mmF4ED[IF]とA645☆A300mmF4ED[IF]は構成が同じで、AF化と三脚座がついて、フードが内臓から外付けになりました。新しいものはいいものなのでそっちにします。最新作が最高傑作であること。
次に三脚座についてです。中判のこの焦点距離で鬼門となるのがブレです。手ぶれ補正なんて甘えたものはなく、極力ブレを排除しないと使えません。前述の通りおおよそ風景撮影用途に用いたいので三脚を使っての撮影がメインになると思うので三脚座が欲しいです。あと1.5kgの負荷をボディのマウントにかけたくないので。よって、三脚座があるものから選びたいと思い、FA645☆300mmF4ED[IF]かM☆67 300mmF4ED[IF]に絞られました。(67 300mmF4はフリンジやデジタルでの解像不足の噂も聞きますし)
M☆67 300mmF4ED[IF]は画質では個人的に好みで、各収差が非常によく抑えられているのもあり素晴らしいと思います。フードにペンタックス謹製CPL窓もあり、本体も作りは丁寧で撫でていたいレンズです。
しかし!FA645☆300mmF4ED[IF]も画質では負けて無く開放から安定した写りをしてくれます。加えて、35、45-85、80-160など、77mmのフィルターも揃っており、レンズアダプターをわざわざ使って不安要素と重量を増やすこともありません。現行品なので安心して修理点検にもだせますし、テレコンバーター等も小さくてすみます。あと一応AFが使える。
よってFA645☆300mmF4ED[IF]になりました~~~
が
このレンズにも運用上いくつか弱点があります。
- テレコンバーターが使えない
これが現在最大の問題で、PENTAX645にはリアコンバーターA645 1.4xと2xが存在しています。
しかしこの2つのコンバーターが満足に解像してくれません。何回買い替えてもだめなので個体差ではないとは思いますが……。発売されたのは2002年で、デジタルに対応していないのはしょうがないですが、こうなると5kgのA☆645 600mmF5.6ED[IF]になってしまします。どうしよう。
- 三脚座が小さい
トップヘビーを防ぐために三脚座付きレンズを選択したものの、FA645☆300mmF4ED[IF]の三脚座は小さくて不安なのでカイゼン活動です。三脚座と本体の中心辺りに重心を持ってきて安定させる試みました。
しかし10.5mm程度本体側より三脚座側のほうが高さがあるのでこの差を埋めないと安定しませんめんどくさい。
いくつか試したところ、この製品が1番しっくりきました。安いしそのままアルカスイス互換に乗るし。
こんな感じの運用です。ここではSIRUIのTY-70-2をつけてますが、みんなの家にたくさんあるアルカスイスのプレートからちょうどいい高さのものを探して使ってください。
- 重い
重い。